20世紀最重要のスパイ『コードネーム エンジェル』映画レビュー

映画の視聴レビューを英語と日本語で。今回は『コードネーム エンジェル』(原題”The Angel”、2018年9月よりNetflixで配信開始)。1970年代の第四次中東戦争(The Yom Kippur WarまたはThe October War)に絡んだエジプト政府高官スパイのお話。

♠あらすじ(Netflixから転載)

元エジプト大統領ナセルの義理の息子で、ナセルの後継者アンワル・サダトの特別顧問を務めるアシュラフ・マルワンという男が、同時にイスラエル諜報特務庁の20世紀で最も重要な工作員だったという実際の事件を描きます。

Source: Netflix Media Center(日本語英語

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Netflixユーザーが入れるべきChrome拡張機能

GoogleのブラウザであるChromeを使って、Netflixの視聴環境を劇的に改善する方法をご紹介。

拡張機能(Extensions)を入れれば、以下のことができるようになる。

  • 再生速度を早める/遅くする(倍速再生)
  • ドラマのイントロ部分をスキップする(Netflixオリジナル作品の一部にはデフォルトでイントロスキップがあるが、オリジナル以外はスキップ機能なしのため)
  • IMDb、Rotten Tomatoes、Metacriticなどの作品評価サイトのスコア表示
  • ドラマのエピソード毎のあらすじを非表示(ネタバレが多いので)
  • 作品一覧を横スクロールなしで縦に全て表示させる

もしNetflixを使っているなら、拡張機能を是非入れてみてほしい。もちろん、全て無料。

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ドラマ『トラップ』に見るアイスランド経済

2017年10月9日、翌年のサッカーワールドカップ(ロシア開催)の欧州予選で、アイスランドが見事1位通過し、初のWカップ出場を決めたと報じられた。日本のメディアでは「アイスランド初」以上に「たった33万人の人口しかいない小国アイスランド」と讃えていた。

アイスランドって、名前は知ってるけど国の特徴について何も知らない。そんな最中、たまたま私はアイスランド発・世界的にヒットした犯罪ドラマ『トラップ~凍える死体』(英題:Trapped、原題:Ófærð)を視聴しているところだった。

このドラマ、観ているこちらの身が凍えそうになる景色なんだよね。

せっかくなので、アイスランドのトリビアについて備忘録をまとめておこうかな、と(ドラマのネタバレなしで)。簡単に言うと、

  • アイスランド国の人口34万弱は東京都新宿区民とほぼ同数だが、面積10万km2強岐阜県青森県とほぼ同じ広さ
  • その中でも、このドラマの撮影地セイジスフィヨルズルは人口700人弱で、面積はさいたま市や大阪市とほぼ同じ広さ(むっちゃ過疎やん)
  • アイスランドは1人当たりGDP日本の2割以上高い(2016年最新データ)
  • ところが20世紀までは、アイスランドは欧州最貧国と言われていた
  • しかも貧富の格差が少ないランキングで、アイスランドは世界5位(2016年の国連レポート)
  • 人口200万人以下の小国で、独自の通貨を有し、かつ変動相場制を採用できている通貨は世界にアイスランド・クローナだけ
  • 2008年10月のリーマンショックにより、アイスランド・クローナの価値は暴落した(2000年代初頭には1ユーロ=70クローナ程度だったのが、リーマンショック後には1ユーロ=180クローナ超に)
  • お陰で輸出が有利になり、リーマンショックから急激に経済回復
  • 電力の約90%を地熱発電と水力発電が占め、特に地熱は屋内暖房の9割以上や公営の温水プールなどに用いられている

なんでこんな極寒の地に好んで住み、人口が少ないのに経済力が高いのか?

そしてその経済力は実態を伴っているのか、それとも表層的なのか?

アイスランドの人々はどのような暮らしを送っているのか?

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米国のニュース番組、どれ見るべき?

以前ブログで「欧米メディアの思想タイプ分け(リベラル/保守)」の記事を書いたが、今回はそのフォローアップ。

今日のお題は、アメリカ主要ニュースTV局のどの番組を見るべきか。視聴率データや出演者のプロファイルを紹介しつつ、主要番組を比較してみた。比較対象は4局。

  • Fox News(保守系1番人気)
  • CNN(リベラル系定番)
  • MSNBC(リベラル系躍進中)
  • Headline News(略称HLN、旧CNN2)

♣目次

  1. ニュース4局の週間視聴率まとめ
  2. 各局の人気番組/キャスター解説

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NHK『東京ブラックホール』の考察

第二次世界大戦後の東京の様子を、当時の貴重な映像と現代のCG合成で表現したモキュメンタリー(ドキュメンタリー風ドラマ)、『東京ブラックホール』をNHKで見た。

冒頭は、よくある終戦記念のテレビ番組なのかなと思っていたが、今まであまり知られていなかった事実やデータが提示され、思わず最後まで釘付けになってしまった。

公式サイトに動画が多数無料公開されているので、未視聴の方はぜひチェックを。

♣目次

  1. 印象に残った事実まとめ
  2. 戦後の国家財政は?
  3. 進駐軍は豪遊?
  4. 現在の北朝鮮と戦後の日本、どっちが悲惨?

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戦争ドラマ『刑事フォイル』が際どい S3

前回のシリーズ1シリーズ2に続き、イギリスITVの戦争歴史ドラマ『刑事フォイル』のシリーズ3を徹底解説!

冒頭の写真は、ヘイスティングズ城の現在。12世紀に建城され、第二次世界大戦で大規模な損傷を受けた。さて、ヘイスティングズの市民たちの戦時下生活はいかに?

S3も気になるところだが、その前にドラマ概要だけ、おさらい。

♠登場人物

  • 警視正クリストファー・フォイル:主人公で第一次世界大戦では志願して従軍した経験あり、男やもめ、推定50歳
  • 運転手サマンサ(サム):輸送部隊(MTC)所属だが、人手不足でフォイルの運転手として警察に出向、推定20代前半
  • 巡査部長ミルナー:フォイルの部下で、第二次世界大戦中に負傷し、片足は義足、推定30代
  • アンドリュー・フォイル:クリストファーの息子で、第二次世界大戦中にRAF(空軍)パイロットとして従軍

♠時代

  • 1940年5月~8月(S1)
  • 1940年9月~10月(S2)
  • 1941年2月~6月(S3) <– 今回のブログ記事はここ
  • 1942年3月~8月(S4 Part 1)
  • 1942年12月~翌年3月(S4 Part 2)
  • 1945年4月~5月(S5)
  • 1945年6月~8月(S6)
  • 1946年8月~9月(S7)
  • 1946年10月~翌年1月(最終S8)

♠世界事変とのシンクロ

  • 1940年9月~: ドイツがThe Blitz(ロンドン大空襲)開始
  • 1940年9月: イギリス空軍(RAF)がドイツ夜襲で反撃
  • 1941年3月: ルーズベルト大統領が武器貸与法を制定し、従来の孤立外交から一転、イギリス支援を開始
  • 1941年5月: イギリス海軍がドイツ艦隊ビスマルクの沈没に成功
  • 1941年6月: ドイツがソ連に侵攻開始

ということで、S2まではドイツ優勢、イギリス劣勢だったが、S3からはやや巻き返し。ただし、イギリス国内は物資の不足など、厳しいままだ。

では、今回は少しだけネタバレあり(本筋ネタバレなし)で、印象に残った際どいセリフやシーンなど、歴史解説も踏まえてご紹介。

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戦争ドラマ『刑事フォイル』が際どい S2

前回のシリーズ1に続き、イギリスITVの戦争歴史ドラマ『刑事フォイル』のシリーズ2を徹底解説!

その前にドラマ概要だけ、おさらい。

♠登場人物

  • 警視正クリストファー・フォイル:主人公で第一次世界大戦では志願して従軍した経験あり、男やもめ、推定50歳
  • 運転手サマンサ(サム):輸送部隊(MTC)所属だが、人手不足でフォイルの運転手として警察に出向、推定20代前半
  • 巡査部長ミルナー:フォイルの部下で、第二次世界大戦中に負傷し、片足は義足、推定30代
  • アンドリュー・フォイル:クリストファーの息子で、第二次世界大戦中にRAF(空軍)パイロットとして従軍

♠時代

  • 1940年5月~8月(S1)
  • 1940年9月~10月(S2) <– 今回のブログ記事はここ
  • 1941年2月~6月(S3)
  • 1942年3月~8月(S4 Part 1)
  • 1942年12月~翌年3月(S4 Part 2)
  • 1945年4月~5月(S5)
  • 1945年6月~8月(S6)
  • 1946年8月~9月(S7)
  • 1946年10月~翌年1月(最終S8)

♠世界事変とのシンクロ

  • 1940年9月~: ドイツがThe Blitz(ロンドン大空襲)開始
  • 1940年9月: イギリス空軍(RAF)がドイツ夜襲で反撃
  • 1940年11月: フランクリン・ルーズベルトがアメリカ大統領3選
  • 1941年3月: ルーズベルトが武器貸与法を制定し、従来の孤立外交から一転し、イギリス支援を開始

ということで、S2はアンドリュー所属のRAFが活躍したり、イギリスで具体的な戦禍に巻き込まれるシーンも増えてくる。

また、S2時点ではアメリカは参戦していないため、イギリスはアメリカの孤立外交を批判したり、参戦を期待したりと市民感情も入り混じる時代。

では、今回もネタバレなしで、印象に残った際どいセリフやシーンなど、歴史解説も踏まえてご紹介。

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二択評価ってどうよ、Netflixさん?

通販サイトの多くが、5段階の星印でユーザーレビューを書き込めるようになっている。

定額動画配信サイトのNetflixも、同じ方式を採用していたが、2017年に5段階の星を止め、2段階の好き/嫌い評価に変わった。

これについて論評するメディアは多いが、実際にユーザー目線でどうなのかを語ったサイトが見当たらない。そこで、かなり偏った個人的意見(かもしれない)をここで綴っておこう。

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戦争ドラマ『刑事フォイル』が際どい S1

イギリスの地上波ITVでシリーズ8まで続いたのが、Foyle’s Warというドラマだ。

第二次世界大戦期のイギリスの様子を詳細に綴っていて、歴史ファンは必見の人気ドラマ。その描きっぷりが、あまりに皮肉たっぷりで際どい!
今回は、この番組に登場するシーンやセリフから、当時のイギリスの社会・政治・文化などを徹底解説
ドラマのネタバレは殆どないので、未視聴の人でも先にこの記事を読んで、予習に使って欲しい。

ところで、主人公のクリストファー・フォイルは刑事なのだが、『刑事フォイル』という邦題には違和感を覚える。
刑事ドラマと言えば、主人公が有能で謎解きに優れていたり、科学捜査を駆使したり、または粘着系で犯人を追い詰めたりするパターンが殆どだ。
だがこのドラマは、刑事フォイルの大活躍はオマケであり、メインは反戦・反ドイツ・反ユダヤ・反政府などの庶民心理。イギリスの歴史群像劇なのだ。

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左から警視正フォイル、運転手サマンサ(サム)、部下の巡査部長ミルナー

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ホームセンターのネット通販を使ってみた

DIYグッズをネット通販で購入する人は、どれくらいいるのだろうか?
元々私は、Amazonや楽天でDIYグッズを購入することが多かった。
ふと、もしかしたらホームセンターの独自ECサイトの方が、値段が安いんじゃないのか?と思って調べてみたところ・・・。
私が欲しい商品を、Amazonや楽天の25%オフで販売しているところが見つかった。カインズ(Cainz)だ。

実際に利用してみた感想と、そしてホームセンター独自ECのマクロ的な分析について、備忘録。

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冒頭から話は脱線するが、CainzとAmazonのロゴが、どことなくコンセプトが似てると思ってしまうのは、私だけだろうか???

英文字がA, N, Zが共通する上に、左から右へと流れるボトムラインあたりが。まぁ、いいや。

♣目次


  1. ホームセンター独自ECの利点
  2. ホームセンター独自ECの欠点
  3. カインズの配送日数(実録)
  4. なぜこんなにカインズのECはダメなのか?

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映画好き vs. 映画評論家好き

とあるサイト上で、映画評論家・町山智浩氏について、信者 vs. アンチ派でバトルしているのを見かけた。
どちらも盲信タイプの人種のようで、申し訳ないが「くだらない」と思ってしまったので、その雑感をメモっておこう。

世の中には、以下の3つを切り分けて考えることができない人々というのもいるらしい。

  • (A) 評論の対象となっている作品そのもの
  • (B) 評論解説の内容
  • (C) 評論家個人のパーソナリティや思想・信条

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TVのミニシリーズが充実

TVドラマ成功の定石と言えば、アメリカドラマ(アメドラ)型がこれまでの主流だった。

  • 1シーズンあたり20話以上
  • 1話完結型で週1放送
  • ヒットすれば、最低でも100話(シーズン5以上)製作を目指す

ところが近年、この定石が崩れているように感じる。その背景・理由を考察してみた。


♣目次

  1. ミニシリーズが躍進中
  2. ミニシリーズにはどんなタイプがあるの?

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The Crownが期待外れ

アカデミー賞やエミー賞の前哨戦として位置づけられている、ゴールデングローブ賞(GG賞)。

2017年1月のGG賞の結果は、La La Landが7部門で受賞と圧勝だった。

私が契約しているNetflixからは、The Crown(エリザベス女王の自伝的歴史ドラマ)が受賞。前評判も良かったので、遅ればせながらThe Crownを観てみたよ。

結論から言うと、うーん、そこまででもないな。ごめんね。

世間の評価とはちょっと違った角度で、The Crownを解説してみよう。

♣目次


  1. どんなドラマなの?(ネタバレなし)
  2. どんな特徴なの?
  3. どんな視聴者に合う/合わないの?

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洗濯機選びサイトは使えない

洗濯機比較サイトの多くは、以下の観点で比較している。

  • 洗濯容量(何人家族か?)
  • メーカー別の洗浄力検証
  • 縦型 vs. ドラム型
  • 乾燥機能あり vs. 乾燥機能なし

これらの基準は、まったく使えないのだ!!

♣目次

  1. ベランダとベッドの面積が重要
  2. すすぎ力と脱水力が重要
  3. インバーターモーター付き/なしが分かれ目
  4. 何年償却にするか?

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画像で損したサンズ・オブ・アナーキー

この画像1枚を見て、「バイク・ギャングのメンバーの物語」とだけ説明されたら、どんなTVドラマの内容だと想像する?

  • 暴力シーンだらけ
  • 男臭い主人公だらけ
  • セリフよりもアクション中心
  • 何話も連続して視聴すると、精神が病んできそう

これが私が勝手に抱いたイメージ。なので、Netflix上で配信されてから半年以上も経過しているのに、ずっと視聴せずに放置してた。

で、結論を言ってしまうと、

これは女子でも楽しめる社会の縮図ドラマ

続きを読む: “画像で損したサンズ・オブ・アナーキー”

ションダ・ドラマは損だ

おやじギャグをたまには言ってみたかったのだ 🙂

以下、ドラマのネタバレは一切含まれないので、安心を。

ションダ・ライムズ(Shonda Rhimes)と言えば、『グレイズ・アナトミー』や『スキャンダル』といったヒットドラマの製作者だ。

ションダ製作で2014年から放送しているのが『How to Get Away with Murder』(邦題: 殺人を無罪にする方法)というドラマ。2016年時点でシーズン3を放送しているが、私はそろそろ打ち切りになるのではないかと思っている。

♣目次


  1. ションダ・ライムズって、えらいの?
  2. ションダ・ドラマってどんな作風?
  3. HTGAWMがイマイチな理由
  4. 週1テレビとSVODの違い
  5. まとめ

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Netflixあれこれ(補足情報)

完全に私的なメモなので、一般ユーザーの方は本編記事のみご参照を。

Netflix上のユーザーレビュー(口コミ)投稿が秀逸だと感じる。セミプロっぽい文章もちらほら。

ただし、どうしても馴染めないレビューのジャンルがある。それは、アメリカンコミックス(アメコミ)。

目次

  1. Netflixのレビューが優秀だと思うワケ
  2. 優秀だと思ったレビュー抜粋
  3. アメコミのレビューが苦手なワケ

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